CSSレンダリング高速化の5つのポイント
せっかくマークアップしたサイトが表示後に妙に動きが引っかかる、なんとなく重い気がする。
それはCSSのレンダリングの問題かもしれません。
CSSセレクタから今一度サイト高速化を見直してみることにしましょう。
CSSのレンダリングの問題はどのようなものか?
PCサイトを作る上ではこれまでさほど意識してこなかったCSSのレンダリング。
いざスマートフォンサイトを作ってみるとこのレンダリングは非常に重要で、
CSSのレンダリングが遅いと
・リンクの反応が鈍い。
・CSS3のbackgroundがなかなか表示されない
・とにかく全体的に動きがカクカクしてストレスが溜まる
という問題が起こります。そこでレンダリングについて今一度学んでみるべく、海外の有名サイトより、こんな記事を紹介します。
CSSセレクタは右から左へ
このようなセレクタがあったとします。CSSセレクタでは右から解釈していくので、この場合1番最初に読まれるパーツはa[title=”home”]です。
この部分は部分は、最終的に、それが選択されている要素であるという点で “キーセレクタ”と呼ばれています。
IDは最も普遍的で、最も効率的である
セレクタのIDは最も普遍的で最も効率がよい。
確かにIDはユニーク、他とかぶらないということですから最も効率がよいはずです。
以下は4種類のセレクター(ID、class、タグ、ユニバーサルセレクタ)を、効率のよい順に並べたものです。
下から4つ目まではよく見ますが、タグレベルだったり、『*』や、属性値にあてていくのはレンダリング的には効率が悪いそうです。
body.home #page-wrap { } /* ID */
.main-navigation { } /* Class */
ul li a.current { } /* Class *
ul { } /* Tag */
ul li a { } /* Tag */
* { } /* Universal (Slowest) */
#content [title=’home’] /* Universal */
あまり意味のないセレクタ
これはそれほど効率的でないことは確認されています。
IDはブラウザから最初に検索されるので、その子供の要素を見つけることが容易なのでしょう。
タグにIDをあてるのは意味がない
IDはそもそもユニークなのでタグと組み合わせても意味がない。
(ごもっともです。でもITかあさんは癖でやってしまうことがあります。)
子孫セレクタは最悪
『これはもう公害です』とまでおっしゃっています。
セレクタを書く意味をもう一度考えてみる
こんなことをするなら
こうしたほうがいいに決まっていますね。
CSS3は効率的か
まことに悲しいお知らせです。
ページのパフォーマンスを気にする場合、
全てにおいて使用すべきではないことです”
CSS3のセレクタ(例えば、は、:nth-child)、マークアップをきれいに、セマンティック維持しながら、私たちがしたい要素をターゲットにするうえで非常に素晴らしいです。
(センスのないClass名やID名で悩まなくていいですからね!)
しかし、このセレクタはブラウザのリソースが集中的であることから 高速化を意識するのであれば使うべきではないということです。
結論:とにかくIDを使いまくったほうがいい
記事は最後に以下のように締めくくられています。
文字通りページ上のすべての単一の要素に一意のIDを与えるだろうし、単一のIDセレクタにスタイルを適用します。 それは超高速で、またとんでもないスーパーです。
でも、効率的なCSSのセマンティクスや保守性を犠牲にすることはないと思います
なるほど、もっとも効率の悪い子孫セレクタは使わないようにし、CSS3はレンダリングを意識するなら極力使わないようにして、今より少しIDに対する意識を高めるのが良さそうです。
翻訳元:
Efficiently Rendering CSS | CSS-Tricks