SEとしての技量を見極められる、「なるほどね」と思った面談時の質問
SEとしての技量を見極められる、「なるほどね」と思った面談時の質問
やっと落ち着いてブログを更新できる状態になりました。
久々にコードをあまり書かない作業が大半を占めるようになり、280時間稼動を乗り越え無事生還しましたので、最近の仕事を踏まえつつ、
マネジメント寄りな記事もせっかくなので書いてみたいと思います。
私が過去出くわした自分のスキルを見極められた質問
今、PLとして新しいPJTのメンバーの面談させてもらう機会が多いのですが、そんな折りふと自分がPGのころにされた質問を思い出しました。
質問を受けたのがかれこれ4~5年前で、今にしても思えばシンプルかつ的確な質問であったと思います。
[どんなことに気をつけて開発しますか?]
以上。シンプル過ぎる。そしてフォームは手書きで用意され、その場でどんなことに気をつけて開発すればいいのか答えるだけ。
そして、これだけでは意味不明すぎて何を答えたらよいのか当時はよく分かりませんでした。
気をつけることが
セキュリティ的な部分なのか、工数の部分なのか、テストのやり方なのか全く不明確。しかも密室空間ですごいイヤな圧迫面談だったのを覚えています。
全く同じような質問をそれから2年後に受けることに
会員登録に関するフォームを画面ベースで見せられ、開発に関わる工数と、「なぜその工数か」を答える質問。
これは非常に万能で優れた質問だとおもいました。
これにはポンポン答えていくことができました。
工数の見積もり感
単なる実装レベルではフォームの登録までの実装なんて、一瞬で出来てしまいます。
ですが、一瞬で実装することが重要なのではなく 「なぜその見積もり工数を出したのか」が重要になります。
30分で作れますよ、と何も気にせず返してくる人物は要注意。ハッキリ言って何も考えて作ってくれません。
このような人は一から十まで事細かく指示しないと実装をしてくれな指示待ちタイプに多いです。
また、作ってくれても穴だらけで 検証作業にばかり時間が取られて上流行程のメンバーは辛い思いをします。。
きちんと開発プロセスを踏んだ経験のある人ならば
・実装の工数
・テストの工数
・負荷試験の工数
などなど、実装以外にかかる工数をポンポン答えます。プログラミングの実装にしか答えられない人は逆をプログラミング以外の実作業をした経験がない可能性が高いです
また、フォームのイラストだけでは「文字数制限」や 型に関する指定が何もないので開発前にそこを詰めていかないといけないはずですから、どちらにせよ、
仕組みは一瞬で実装できても、決める事項が多いためにやはり一瞬で作ることが出来ません。
セキュリティに関する質問
かなり技術的な突っ込んだスキルを知ることができます。
・CSRFトークン
・XSSの脆弱制
・SSL
・DB登録時、個人情報をハッシュ化させる
などなど。
また、答えられた質問に対してどのようなツールを使って脆弱制のチェックをした経験があるか質問が発展させやすいです。
何を気をつけ、どんなことを気にして開発する人なのか見極めされていた
4~5年前に同じ質問をぶつけてきた人も、もしかするとどんなことを気にして開発する人なのかを見極めしたかったのかもしれません。
しかし、一言
「セキュリティ面で」「工数面で」「設計面で」という一言加わることで見極め出来るポイントが明確になり、その後の質問へ発展させやすいので なかなかオススメの質問です。
結局は開発してほしい具体例を示してそれを元に喋ってもらうのが一番
APIにしろ、WEB開発にしろ、アプリ開発にしろアサインする可能性のあるPJTの具体的な内容を示して「どれくらいで開発できて、どのようなことに気をつけて開発するのか」を明確に質問するのが一番だと思いました。
おまけ 私が面談落ちした逸材な質問
クライアント先常駐の仕事をしてから、面談で落ちる経験はあまりしたことが無いんですが私が落ちた時にされた質問がこれ
「素数を判定するClassを何言語でも良いので10分で書いてくださーい」
と言われてネットにすらつながってないMacBook出されてライブコーディングさせられた時。
「素数、、、ってなんだっけ??」
IT業界に入って12年、まだ素数を判定するコードを書くことも設計する場面にも出くわしたことないんですけど、これ何の意味がある質問だったのか誰か教えてください。